親父、あきまへん

 例によって母が出かける間の親父の見張り番。 大きな紙に「**公民館に**してきます」ってメモを作ってあって(いろいろな種類がある)、「か〜さ〜ん〜モゴモゴ何処行っ〜た?」と聞くたびに、親父自身が持っているメモを見せて「ココ!」と言う。 かぁ、3分も経たずに同じ事を聞かれるが… あんまりTVのスイッチを付け消しするので、コンセントを抜いたがあいつの反応自体に変化無かったので、やはりTVは見ていなくてスイッチをいじる感覚だけだったみたい…アホウだ。
 母ちゃんが公民館に行ったことをやっと理解すると、「おーれーも行ってー来る」と出かける準備を始める。昔自費出版した本(最近大手出版でも自費出版した・今ほど呆ける直前の事)をせっせとカバンに詰め、ヨタヨタ何分も家の中を歩き回ってから玄関に行くが開かない。 そりゃそーだ。開かないように防犯ロックを取り付けてある。マトモな人ならすぐ気付く器具だが、アホにはそれが理解できなくて今までロックを外せていない。 散々ダダこねるは「ばか〜」を連発するばかり。何とか家に押し込んでおけた… 何度も言うが老人虐待ではない。外に出すと立っていられなくて、転んでケガするか、道に迷うのがオチだからだ。