病院は色々

日も傾きかけた頃に病院へ。親父の方は人も居ないのに「うーあー」叫んでいる。みっともねぇなぁ(本音)。けど病室へ入る。挨拶をしてもその後は「あーうー」言い、足を曲げ伸ばし〜腰を浮かしての繰り返し。 どうも立ち上がりたいみたいだが、入院する前から一人で起き上がれない男が、疾病中に何を… それをみてこっちが「止めろ・疲れるだけだ・安静にしろ」と言った所で「あーうー」言いながら怒ってるだけ …らちがあかないわ。何十分しても同じ事ばかりやってるので、付き合うのもムダに思い、早々に去って実家に戻る。 親父が破った家中のふすまを張替えに出していて、それは6時過ぎに戻ってきた。他に玄関の土壁に、あいつが開けた大穴はどうしよかね。
 治療の方は、熱は下がってきたので、点滴をハイカロリーな物に切り替えると言われた。これは静脈に取り付けるので、簡単な手術をするのから家族の許可が要るとか。 親父みたいに暴れる馬鹿にやっていいのか?実際どう言う事か不安なので、母は伯母(母の姉・昨日見舞いに来た)に電話してそこの旦那(私には伯父さん・内科医)に話を聞いた。 物は分かったので多分その点滴に切り返そう。 
 親父の方は何も見るべき事は無いんですが、昨日から入った隣部屋。今日は随分と多くの人が来ていた。平日の午後に。 したはチビからチョビ髭の小僧、背広の中年から様々、一族郎党って感じが…どうも隣の患者さんは今日辺りが危ないみたいで、それで親戚が集まっていたと。病室の扉も大抵は開けっ放しなのを閉めていたし。
 私が戻る頃は丁度ストレッチャーが持って来られて、恐らくは集中治療室かと。
いやぁ、これが生命を扱う現場なんだね。