今週半ばからやてった古本祭りに行ってきた。 そろそろ暑いので、自転車も辛い! 土曜日ということもあるけど混んでいたな。

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 古書にはよく、戦後の1950年頃からから1970年代末までは、ソビエトや中国などの共産主義体制の研究や、産業への称賛にみちた紹介を「学術的」に書いた本が多く出版された。 まぁ書籍が高価な時代に社会主義体制の賛美に憧れたインテリ学生や労働者たちが大勢いたんだろうな。 出る本の多さからしか推し量れんが。 無論、そいうやって社会主義が絶好調だった時代にも、すでに体制の経済や産業は崩壊していて、それが完全に見破られるのは、80年代も末期になってからだが。 これらのソヴィエト年報や研究も、当時は労作だったに違いないが、現在となっては書かれていることに殆ど価値はないだろう。ウソを書いたわけでもないのに。 偽の化石で本を書いてしまった古生物学のベリンガー先生も、こんな感じだったのだろうか?

 もちろん学術的に無価値であっても、読み物として面白ければ、それはそれで成り立つのだが、共産主義に憧れて、ソビエトも行ったこと無い日本人が書いたのがほとんどなので、妄想膨らませてるだけの、面白いわけねーよな。 ネタとしてはアリでも。