「ヤルッツェブラッキン!」

 風が強いので、外に出るのはひかえた。 夜は、パチンコ屋のボンボンが取った、新造人間キャシャーンを改悪した実写版をやってた。 少し見ていて「今日はテレビ朝日の受信状態悪いなぁ」と悩んだが、CMになると奇麗に映る。 映りが悪いんじゃなくて、元の画質、デジタルカメラ収録の安っぽさ誤魔化すのに、終始フィルター掛けてて、画面がきちゃなくなってるだけだった。 安い機材で撮影するから、安いデジカメ画像になるねん。 
 観ていてダイアローグが、酷いね。ティーン向けアニメの様な(例えばガンダムSEEDの様な)セリフが、力んだ顔した俳優からバンバン飛び出すから、日曜朝の「スーパー戦隊」かよ? こんな映画を宇多田の主題歌と、「ラブ」要素を押して、あったま悪い女性客を呼んでいたし、そこそこ入ったって言うんだから、マトモな映画作るのがアホらしくなるような… 
 この唐沢の周りの連中の、誰がサグレーで、誰がバラシンなのか? スワニーとかMF銃とか、元の面白いギミックを全然取り入れないで作ってるこの映画って…ま、よくある「原作レイパー」ですな。
 「たった一つの命を捨てて 生まれ変わった不死身の体 鉄の悪魔を叩いて砕く」
原作のかっこよさを凝縮したOPナレーションは、戦闘シーンのごく一部に見れない事もありませぬが、そのCGシーンはSWのクローン兵シーンの技術力の低いパクリだった。 
 あまり良い所が見出せないので、これなら元のアニメを見たほうがマシと思い、TVを消してDVDを探したが…見つからなかった
 「キャシャーン」の良い所は、口笛一つでフレンダーが来て、時にはご主人より強いコイツが「ヤルッツェブラッキン!」とか言ってる奴に「えーい、この狂犬ロボットめ!」の狂犬の部分は、放送ではカットされがちです。とか言われ恐れられているとか、フレンダーが変身とか…そもそもフレンダー不在って??
デビルマン」を「5デビル」満点とするなら、「4デビル」くらいかな?